2018年09月18日

料理百名山㉗王道の貫禄「鰻重」。

土田うなぎ2IMG_2391 (002).jpg
前回の料理百名山が
「ひつまぶし」で、
今回が「鰻重」。これを、別と
カウントしていいのか?
という疑問があるかもしれませんが、
僕の場合、全く別物。
そんな疑問は
全く湧きませんでした。
ここでいう鰻重は、蒸して柔らかくする
いわゆる東京風のものとしたいと
思います。箸を入れると
ホロホロと簡単に切れる
ふわふわの鰻がいいのです。
余分な脂は落ち、漂う匂いには
上品さが感じられます。
子供の頃、鰻を出前でとった日、
僕は興奮状態で、この匂いに酔い、
お重に入ったご飯だけでは
足りなくて、家のご飯を足して
食べたものです。
落語で、鰻屋の匂いを
嗅ぎながら白いご飯をたべるという
話がありますが、その気持ち
よく分かります。匂いの決め手となる
鰻のタレは、タレだけでも
美味しいのですが、このタレを、
他の魚につけて焼いても
あの味、あの匂いにはなりません。
(僕は同じく脂の多いニシンでやってみました)
タレは鰻の脂と一体となると、
無敵の匂いと空前絶後の味に
なるのです。これは、
日本人の大発見といって
いいでしょう。
そして、重要なのは、
お店で食べてもお重には
蓋がついてきます。
丼でも同じです。
すぐに食べるから
なくてもいいではないか?
という合理的考え方は、
実は合理的でないのです。
この蓋があることで、
鰻が調理場から
お客のテーブルの上に
運ばれてくる間に、
全体をいい塩梅に
蒸されるのです。
鰻の匂いは、ご飯に移り、
ご飯の湯気が、
鰻をよりふんわり
させてくれるのです。
蓋をあけると、
一気に漂う
官能的な匂い。
食欲は全開し、
僕は、子供の頃と
少しも変わらない
興奮状態でこれを
やっつけるのです。
土田うなぎ2IMG_2382 (002).jpg
ちなみにこの日の
鰻屋さんは、
住所は新橋ですが
内幸町の近くにある「吉田屋」。
ここの鰻は、やや硬めに
蒸してありますが、
十分僕の好みの範疇です。
ハイボールがないので
ウイスキーの水割りで
口を潤しつつ、
おつまみをつまみながら
鰻が焼けるのを待つ作戦で
いきました。
土田うなぎ2IMG_2385 (002).jpg
お通しは、にこごりと
鳥肉の蒸したもの、
らっきょうです。
この渋いセンスがいいのです。
このお店、店内の説明によると
かなりの歴史のある
お店のようです。
土田うなぎ2IMG_2386 (002).jpg
野菜の煮物も
上品な出汁で実に
美味しく調理されています。
このお店、おつまみの種類は
少ないのですが、
お酒のみに嬉しい
味付けです。
実に満足いく飲みと
鰻重でした。

<お店情報>
東京都港区西新橋1-12-5
内幸町駅から283m
営業時間11:30〜14:00 17:00〜21:00
定休日は土日祝
地図などさらに詳しい情報はこちらで⇒吉田屋




posted by トッチ at 15:39| Comment(0) | 料理百名山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
スポンサーリンク