
小龍包というのは、
今でこそ本格的なものが
どこのお店でも食べられますが、
昔は、そうではありませんでした。
オジサンはオジサンでもベテランの域に
達している僕の若い頃は、
小龍包などというメニューがあるのも
知りませんでした。
かじると、火傷しそうに熱いスープが
あふれ出し、むっちりとした肉の塊が
猛烈な勢いで湯気を立てるあの幸福感。
魅惑のスープ爆弾です。
初めて食べたときは、衝撃的でした。
こんな食べ物が、世の中に存在するのか・・・。
中国人恐るべし。
餃子とシュウマイしか知らなかった
僕たちの世代が、
そのうまさを知り、
こぞって通った店があります。
その名を「新亜飯店」。
大門にあるこの店は、
間口が狭く、大通りに面していながら
油断していると通り過ぎてしまう
ほど目立たないお店です。

久しぶりに僕は、
このお店に足を運びました。
本当はビールといきたかったのですが、
寒かったので、赤ワインをグラスで注文。
小龍包もすかさず頼みます。
蒸すのに時間がかかるので
入店、即注文。
これが、プロの仕事の流儀です。
チビチビ赤ワインで
体を温めながら待っていると、
大きな小龍包が
ずらりと並んだ大きなセイロが
運ばれます。
いやー、これこれ。
何年振りでしょうか。
熱い熱いといいながら、
とはいえ熱いうちがおいしい
小龍包を立て続けにほおばります。
この味この味。
赤ワインが進みます。
食べきれるか?
と思うぐらいの量が
あっという間になくなります。
ワインもあっという間に
なくなります。
生姜の千切りを時々一緒に
食べるのがまた、
いいアクセントになります。
体は温まるどころか、
汗をかくほどで、
上着を脱ぎ捨てると
僕は、豚肉細切りそばを注文。

ワインも追加して
ラストスパート。
ああ、ご馳走様でした。
食べ過ぎました。
やはり中華は、
大人数でいかないとダメですね。
昔、食べたときの
おいしさにのた打ち回る
あの感じに到達できなかったのは
僕が歳をとったせいかもしれませんが
大満足の一日でした。
<お店情報>
東京都港区芝大門2-3-2
JR山手線浜松町駅北口か徒歩約5分。
都営大江戸線・浅草線 大門駅 A6出口徒歩0分
大門駅から68m
営業時間[月〜土]11:30〜21:00(L.O)
[日・祝]12:00〜21:00(L.O)
日曜営業
定休日は正月
地図などさらに詳しい情報はこちらで⇨