2018年11月11日

料理という冒険!白金高輪の1つ星「アルシミスト」。

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うちの奥さんは、僕の大好きな
孤独のグルメ的というか、
大衆的なお店ではなく、
ちょっとおしゃれで、
落ち着いて会話のできる
お店が好きです。
普段仕事帰りに、
僕が飲んでいるお店に
合流してくれることも
ありますが、時には、
休日にお出かけ用の
ジャケットを羽織って、
奥さんの予約した
レストランに出かけます。
今回は何とミシュラン1つ星の
「アルシミスト」です。
錬金術師という意味だそうです。
かつてハマりにハマった
名作ゲーム、
ファイナルファンタジーで
そういうジョブがあったと
記憶しています。
場所は白金高輪から
歩いて4〜5分。
その味は、錬金術師の
名にふさわしいものでした。
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ここには、アラカルトが
ありません。お任せコースのみ。
ただし、予約時に、
苦手な食材や、
アレルギーなどをきちんと
伝えておけばきちんと
対応してくれます。
実は、このお店、
ミシュランの星を取るはるか以前、
オープンしたばかりの頃に、
奥さんが発見し、誕生日や
クリスマスなどに何度か
来たことのあるお店です。
当時は、7000円台の
コースがありましたが、
現在は諸物価の上昇もあり
10000円から。
それでも予約の取りにくい
人気店のようです。
メニューは、写真のように、
料理名がありません。
食材が暗号のように
記されているだけ。
ロールプレイングゲームの
謎解きのような趣向です。
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今回は。10000円の
ショートコース。
僕は、13000円の
フルコースを食べたかった
のですが、たくさん
食べられない奥さんに
僕が合わせました。
まずはグラスの
シャンパンで乾杯!
ソムリエの綺麗な
女性が丁寧に
対応してくれます。
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フレッシュな雲丹と
バターミルクに
ヴェルベーヌという香草を
合わせた実に繊細な
前菜です。こういうのは、
ガツガツいってはいけません。
シャンパンとゆっくり
味わいます。
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お次は、卵。素晴らしい
盛り付けですが、
これは馬肉のタルタルです。
茶碗蒸しというか
プリンというか、
トロトロの
卵がソースのように
なっていて舌触りがよく、
ワインのお供に
絶好の味です。
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これは、栗、シイタケ、根パセリ。
スープというか、
食べたことのない
これまた繊細な味の料理。
ここ「アルシミスト」では、
こういう未体験の
味に何度も遭遇するのが
楽しいのです。
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パンも美味しいのですが、
左側のオリーブオイルは
ほのかに果実の苦味を感じる
実にフレッシュなものです。
パンがいくらでも食べられます。
それに輪をかけて凄いのが
右側のバター。クリームのような
旨みがあり、まったく、
くどく無いので、いくらでも
食べられるのです。
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カツオです。これまた
見事な盛り付けですが、
味も見事。青臭さは
全く感じられず、
ヒンヤリするカツオの
食感とイチジクの甘みが
絶妙にマッチします。
普段、僕が食べている
いわゆるカルパッチョとは
別物の上品なのに
味わい深い一品です。
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これは焼いたホタテ貝に
藁の出汁をかけたものです。
「藁の出汁って何ですか?」
と尋ねると、本当に
藁からとった出汁で、
肉や魚は使っていないそうです。
それなのに素晴らしく香ばしい
香りとあっさりしたお茶のような
その出汁が、不思議に
美味しいのです。
料理は冒険だと、僕は
その時思いました。ここ、
「アルシミスト」は、
シェフの山本健一さんという
錬金術師と旅に出る
ロールプレイング
ゲームなのです。
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ワインは、グラスでも
複数用意されているので、
ソムリエと相談して
選びます。年に何度も
する贅沢ではないので、
思い切って飲みます。
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ラストは、鴨です。
絶妙の焼き加減で、
鴨独特の生臭いクセは
全く感じられません。
赤ワインにピッタリです。
ここまで、パンを
食べすぎ、ワインも
飲み過ぎて、かなりの
満足感です。
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デザートも素晴らしいのが
「アルシミスト」です。
上の写真は、ドライアイスか
液体窒素か、今流行りの
演出をテーブルの上で
見せてくれます。
最後はエスプレッソを
飲みながらお菓子を
つまんで超満足です。
僕にはあまり似合いませんが、
こういういいお店で
たまにはゆっくり食事を
するのもいいものです。
奥さんも上機嫌。
僕が、調子に乗って
かなり飲んだので
結構な値段になりましたが、
実にいい贅沢でした。

<お店情報>
東京都港区白金1-25-26 フィラージュ白金 1F
東京メトロ南北線 白金高輪駅より徒歩4分
都営三田線 白金高輪駅より徒歩4分
白金高輪駅から267m
営業時間
【昼】12:00〜13:00(L.O) 15:00クローズ
【夜】18:00〜20:30(L.O) 23:30クローズ
日曜営業
定休日は水曜日、木曜日のランチ
★地図などさらに詳しい情報はこちらで⇨アルシミスト






















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2018年12月27日

広尾の1つ星に悶絶「ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー」

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年末、今年一年の
お疲れ様も込めて、
奥さんと久しぶりの
贅沢ディナーです。
広尾駅から歩いて5分ほど、
「ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー」
というフレンチです。
絶対に覚えられない
ようなネーミングですが、
フランス語で「ありのまま」
という意味の「アニュ」と
短く呼ばれているようです。
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ここ「アニュ」は、
お洒落なお店が好きな
奥さんが見つけてきた
お店です。
店内はシンプルで
お洒落な内装です。
まずは、年末の
パーティ気分で
シャンパンをグラスで
いただきます。
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アミューズは、
お皿の穴にはめ込める
突起のある3つの小さな
グラスに入ったものを
受け取り、
自分の好きな穴に
セットします。
最近のフレンチは、
盛り付けの趣向も
さまざまで、こういうのも
楽しいものです。
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お次の演出も
凝っています。
木の切り株の上に
乗っているのは
蓮根の揚げたもので
そこに様々な
食材が入っていて、
複雑な味わい。
実に美味でした。
ただ、新橋サラリーマンとして
普段は猛烈な食欲で
ガツガツ食べている僕ですから、
これなら5〜6個は
食べたい感じです。
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バターとオリーブオイルも
素晴らしいものでした。
パン自体もおいしく、
これだけでワインが
グングン進みます。
グラスワインも
複数用意されていて
どれも素晴らしいものでした。
グラスとはいえ、
値段が分からないので、
少しドキドキですが、
この期におよんで
ジタバタしても
仕方ありません。
僕は、覚悟を
決めました。
覚悟を決めるというのは、
間違いでした。
この日は、奥さんの
奢りなのです。
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僕は、この味に
悶絶しました。
見た目も
美しいのですが、
この日一番の
一品と思いました。
牡蠣を香ばしく
焼いたものが、
小麦のリゾットに
隠れていてトリュフの
香りをまとっています。
繊細で、様々な風味が
感じられるのに
骨太の味付です。
ここは、ミシュラン1つ星を
取っているようですが、
その理由がこの一皿で
よくわかった気がします。
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スープも見た目が
美しく、味は
コクがあるのに
しつこくなく
見た目の通り実に上品。
僕の大好きな味です。
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白身魚は、スズキです。
カリッと焼かれた皮、
しっとりふかふかの白身、
見事な焼き加減と思いました。
白身の繊細な味が
活かされたソースで
白身の魚嫌いの
奥さんも喜んで
食べていました。
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お肉は、沖縄の牛肉です。
これは、ガツンとくる
一皿です。力強い
お肉の味を
堪能しました。
一品一品のどの料理も
工夫が凝らされていて、
素晴らしく美味しく、
ちょっと足りない、
もっと食べたい、
という感じなのですが、
お肉まで到達すると
かなりの満足感です。
それに輪をかけたのが、
デザートでした。
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ワゴンに乗った
宝石のようなケーキの数々。
これを何と、何種類食べても
自由なのだそうです。
僕は、迷いに迷って
思い切って3種類注文。
奥さんは、迷うことなく
全種類を注文。
女性にとってデザートは
「別腹」という、
魔法の言葉をつぶやきます。
恐るべし、僕の奥さん!
アニュIMG_4879 (002).jpgアニュIMG_4881 (002).jpg
どれも美味しくて、
僕はあっという間に
食べてしまいました。
全種類頼まなかった
ことを大いに後悔しました。
とはいえ、素晴らしい
お店でした。こんな贅沢も、
たまにはいいものです。
いや、こんな
新橋サラリーマンの
僕だって、たまには、
贅沢したいです。
幸福なディナーとは
こういうことを
言うのでしょう。

<お店情報>
東京都渋谷区広尾5-19-4 SR 広尾ビル 1F
最寄り駅
東京メトロ日比谷線 広尾駅約5分
営業時間
昼 11:30 〜 15:00(13:30)
夜 18:00 〜 23:00(21:00)
※()内の時間はラストオーダーの時間です。
定休日は火曜日(不定休日あり)
★地図などさらに詳しい情報はこちらで⇨ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー








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2019年03月10日

ロシア料理の名店で贅沢!銀座「ロゴスキー」。

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銀座で食事。
僕たちおじさん世代には
ちょっと特別というか、
気分が上がるイベントです。
しかもこの日は、
日本でのロシア料理の
草分け、名店として知られる
「ロゴスキー」です。
奥さんと待ち合わせて、
銀座をブラブラしたあと、
メルサ7階のお店に到着します。
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昔は、渋谷にあったと
記憶していますが、
ここ銀座に移転したそうです。
この日は、出費覚悟なので
ワインをボトルで注文。
店内はロシア風と思われる
綺麗なインテリアで
落ち着いた大人の雰囲気です。
何だか子供みたいに
ドキドキします。
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このお店は奥さんが
来たことがあって、
写真の料理は奥さん一押し。
ニシンと野菜などを
ミルフィーユのように
重ねたケーキのような
サラダです。バエます。
もう見ただけで
美味しそう。崩すのも
もったいないのですが、
一口食べると
素晴らしい味です。
ロシア料理というと、
ピロシキとかボルシチからの
連想で、何だか
田舎料理という
イメージでしたが、
実に洗練されています。
ソースは濃厚で
サラダというより、
最高のおつまみです。
僕はもう、この料理一品で、
ロシア料理のファンに
なりました。
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これはクリームチーズを
ナスで巻いた前菜で、
これも奥さんのお薦め。
ワインによく合う
素晴らしい味です。
ほっとする、癒される味とでも
いうのでしょうか、
フレンチやイタリアンとは違う
家庭料理の洗練されたもの
という印象です。
ロゴスキーIMG_6054 (002).jpg
ボルシチです。これは、
何度か食べたことがありますが、
思ったよりさっぱり。
トマトの旨みが活きた
スープです。これは、
ここ「ロゴスキー」オリジナルの
田舎風のものです。
これまで僕が食べたのは、
ボルシチ風のものだったのか
もしれませんが、
もっと濃厚な味だった
気がします。もしかしたら
それは、メニューにあった
ウクライナ風というやつ
かもしれません。
今度はぜひウクライナ風を
食べてみようと思います。
ロゴスキーIMG_6057 (002).jpg
最後は、ビーフストロガノフ。
これを食べないわけには
いきません。これも、
ロシア料理店以外では、
何度か食べたことが
ありますが、ここ
本場ロシア料理店のものは、
凄く濃厚です。
クリームの旨みと
やや甘めの味付けが
ビーフによく合うのです。
僕が思っていた
ビーフストロガノフとは
別物です。逆に考えると
これまで僕が食べたのは、
どちらかというと
ハヤシライスのクリーミーな
ものという感じかもしれません。
それにしても、飲みました。
食べました。超満足、
実に幸福な気分です。
久しぶりの贅沢、
たまにはいいものです。
そうそう、贅沢は出来ませんが
また来たいと思います。

<お店情報>
東京都中央区銀座5-7-10 イグジットメルサ 7F
東京メトロ銀座駅 A2出口より、右前方70m(徒歩1分)
にあるEXITMELSA(イグジットメルサ)7階
中央通りとみゆき通りが交差する「銀座5丁目交差点」角地です。
和光や銀座三越のある「銀座4丁目交差点」より新橋方向へ徒歩1分です。
●東京メトロ :
銀座線 丸の内線 日比谷線「銀座駅」 A2番出口より徒歩1分
●東京メトロ:
有楽町線 「銀座一丁目駅」徒歩5分
●都営浅草線 :
「東銀座駅」徒歩5分
●JR「有楽町駅」徒歩9分
By Subway:
●Ginza Line, Marunouchi Line, Hibiya Line, "Ginza" Station. Exit A2 - 1minute walk.
●Yurakutyo Line"Ginza1-tyoume" Station - 5minutes walk.
●Asakusa Line"Higashi Ginza" Station - 5minutes walk.
JR and Subway:
"Yurakutyo" Station - 9minutes walk.
銀座駅から143m
営業時間
11:00〜21:30L.O(22:30close)
lunch /11:00〜15:00L.O(お席のご利用は16:00まで)
日曜営業
定休日は原則、年中無休(EXITMELSAに準ずる 2月と8月に1日休業+年末年始)
★地図などさらに詳しい情報はこちらで
Russian Restaurant ROGOVSKI 銀座 (ロゴスキー)









posted by トッチ at 18:50| Comment(0) | 贅沢という幸福 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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